レポート:JPN2862 テーザー江ノ島フリート 村岸 恭明さん

テーザーオータムレガッタ 総合成績

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9月19、20日、静岡県立三ケ日青年の家でテーザー級の公式レース「オータムレガッタ」が開催されました。全国は高気圧に覆われポカポカ陽気、シルバーウィークに最後の夏を楽しむかのような良いコンディションの下、21艇ものヨット好きが集まりました。

 

9月19日(土)は、午後から参加艇の約半分(10艇ほど)が集った練習会が開催されました。南の風2~3m/sのコンディションで、帆走練習、スタート練習、コース練習と2.5時間ほど実施しました。練習会の後は、三ケ日青年の家の会議室を使っての練習会の振り返りとルール講習会です。A級ジャッジを保有する田中さん(稲毛2765)を講師に「安全でフェアなレースを目指して」と題して、ルール強化の意味、事例を通した実践ルールを学びました。ディスカッション形式で実施され、みんなで楽しみながらルールについて考えました。

日本テーザー協会では、2017年日本で開催されるワールドに向けて、選手の強化プログラムが進んでいます。是非、レース前日に開催される練習会にもご参加ください!

練習会の後は、浜名湖フリート主催の懇親会です。ベテランセーラー、若手セーラーに加えて家族連れセーラーのファミリーも集まり、幅広い世代が和気あいあいと交流を深めました。


9月20日(日)は微風の予想でレガッタ開催が危ぶまれましたが10時頃から無事に南風が入り始め、微風~順風で3レースを予定通り消化しました。

第1レースは、安定して入り始めた南風2~3m/sでスタート。左のシフトをつかんだ下村/竹内組(稲毛)がトップ回航。続いて佐藤/村岸組(江ノ島)、軽風を得意とする軽部/軽部組(稲毛)が後に続きます。
この3チームを中心に激しいトップ争いが繰り広げられましたが、最終的にトップは、佐藤/村岸組(江ノ島)、2位に軽部/軽部組(稲毛)、3位に下村/竹内組(稲毛)が入りました。

第2レースも同じように南風2~3m/sの微風コンディションです。風が弱く、シフトする難しいコンディションです。軽部/軽部組(稲毛)、下村/竹内組(稲毛)、ミッドサマー優勝の池田/須山組(稲毛)、関口/上松組(江ノ島)がレースを引っ張ります。しかし、2下のランニングで風がほぼなくなり南西に大きく振れることとなり、上位7~8艇くらいが下マーク付近で団子状態に。この団子状態を、佐藤/村岸組(江ノ島)が抜け出し1位、2位に軽部/軽部組(稲毛)、3位に池田/須山組(稲毛)が入りました。

第3レースは風があがり、4~5m/sの南西寄りの風でスタート。体重によっては、クローズでメインを出し始めるコンディションです。このレースもトップは佐藤/村岸組(江ノ島)、2位に田中/田中組(稲毛)、3位に池田/須山組(稲毛)が入りました。

総合は1位佐藤/村岸組(江ノ島)、2位池田/須山組(稲毛)、3位下村/竹内組(稲毛)、4位軽部/軽部組(稲毛)、5位関口/上松組(江ノ島)となりました。上位7位まで、江ノ島、稲毛勢が独占しました。

グランドマスタークラス優勝は田中/田中組(稲毛)、スーパーグランドマスタークラス優勝は地元の石塚/白岩組(浜名湖)となりました。

レースの準備、運営をして下さった、浜名湖フリート、静岡県セーリング連盟、そのほか関係者のみなさま、ありがとうございました。

今回のレースは4艇の親子ペアーが参戦しました。
植田/植田組(芦屋)、宮下/宮下組(葉山)、長谷川/長谷川組(浜名湖)、蜂須賀/蜂須賀組(浜名湖)です。植田さんは長男との参戦に続き、今度は小学校6年生の次男との参戦でした。風が上がってからは苦労する場面もありましたが、息子さんがたくましくレースする姿は、レース全体を盛り上げてくれました。

テーザークラスでは、ベテランから若手まで幅広い層のセーラーが純粋にセーリングを楽しんでいます。2017年には蒲郡で世界選手権が開催されます。新チームが艇を入手し、参入を始めています。みなさまもテーザーに乗ってみてはいかがですか?

始めるにあたっての艇の準備、練習環境などいつでも気軽に日本テーザー協会(JTA)までご相談ください。 http://tasarjapan.org/

次の公式レースは、江ノ島で10/10(土)~10/12(月・祝)に開催される全日本選手権です。第30回の記念大会になります。みなさまの参加をお待ちしております!