レポート:JPN 2880 鷲尾大吾さん

2016 Tasar Pre-Worlds 総合成績

Hello, Nice to meet you. My name is Daigo Washio. Excuse me, I want to do self-introduction and the race report of the pre-world of the Tasar. (はじめまして、こんにちは。私の名前は鷲尾大吾です。恐縮ではございますが、自己紹介とテーザーのプレワールドのレースレポートをしたいと思います。)

私は父の影響で、中学3年生( 2003 )の頃にヨットを始めました。以前は野球に没頭していましたが、「日本一にならないか」という甘い言葉に騙され、伊東ヨットジュニアでヨットを始めました。高校は地元の古豪熱海高校ヨット部でFJに乗り、大学は日本大学に進学し、 470 に乗りセーリング技術を磨きました。その後は地元熱海でヨット部のコーチをしながら、自らの鍛錬そして母校ヨット部の組織運営をしてきました。

そんな私とテーザー級の出会いは高校生の頃です。KAZI誌で田中夫婦がワールドで3位になったことを知りました。当時から、私自身いつか世界大会で戦い優勝したいという思いがありました。「将来はテーザーに乗ろう」と決心した瞬間です。付かず離れずテーザーの記事を楽しみながら勉強している日々を過ごし、テーザーを知れば知るほどテーザーに乗りたいという思いが強くなりました。そんな中「テーザー級プレワールド」が開催されることを知り、これをキッカケに2017年の世界選手権を目指そうと決心しました。

船もない相方もいない私は、まずテーザー協会にメールをし、関口真秀さんと知り合いました。「プレワールドに出たいです。」と懇願すると、いろいろな手配をしてくれ今回の相方池田陽平さんを紹介してくれました。池田さんとはプレワールドの前週に池田さんのホームポート稲毛で練習を一回行い、その後海陽セーリングカップで二回練習しました。テーザーに始めて乗った感想は、シンプル且つ乗りやすくさらに高度なセーリングが楽しめる、というものでした。まさにキングオブヨットレースということです。根強いテーザーセーラーに好かれるテーザーの魅力を強く感じました。

長々自己紹介をさせてもらいましたがここからはテーザー級プレワールドのレポートをしたいと思います。 7 月 23 、 24 日、愛知県・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーで「テーザー級プレワールド大会」が開催されました。プレワールドには 35 艇が出場し、日本を含めオーストラリアとオランダから3ヵ国でのテーザー級プレワールドになりました。
プレワールドの私の目標は『スキッパーを気持ちよく乗せること。』そして『表彰台に上がること。』でした。表彰台に上がるためには、スキッパーとのコミュニケーションが大切です。しかし、情報過多にしてしまってもバランスは釣り合いません。いかにして集中しているスキッパーに必要最低限の言葉かけで戦況を的確に伝えることが勝負の分れ目でした。我がチームはスキッパーのやることとクルーのやることが決まっていない中、レースをこなす度にお互いのやるべき事が決まっていき、お互いが少ない言葉かけで今やることを理解し相方の思いを察することができました。
これこそが今レガッタの我々の勝因だ。レースは生きているもの。レガッタ毎に、レース毎に、レグ毎に、その役割は少しずつ変化していたのだ。やることが決まっていないからこそ我々はオートマチックに対応できたのだと思う。そして自分が気持ちよく乗ること=相方を気持ちよく乗せること=優勝へと繋がったのだと思う。

今回のレースは私の10年分の思いをぶつけて最高の結果になりました。これからの1年間の一つ一つのレガッタが私たちの本当の勝負だと思います。ワールドまで 1 年。さらに成長した姿を見せていきたいと思います。

それでは皆さん来年も蒲郡で会いましょう。最後に今回携わった相方の池田さん、協会の関口さん、軽部ご夫妻、テーザーセーラーの皆様、愛知県連の皆様どうもありがとうございました。
「安心して下さい。2017年のワールドチャンピオンは私が立候補します。」