2015年度テーザースプリングレガッタ レポート
レポート:テーザー稲毛フリート 田中郁也さん
4月25-26日、2015年度シーズンの幕開けとなるスプリングレガッタが葉山港で開催され、関西、浜名湖からの遠征チームも含め、25チーム、54名のテーザーセーラーが参加した。
初日は北東の軽風下で3レースが実施された。朝方の冷えこみの影響で吹いていた風が徐々に落ちていく中、右(東)にまわるかもしれないという予感の一方で、左サイドには逗子海岸方面からのブローが時々降りてくるという、コース選択が難しい海面だった。一旦出遅れても追いつき、抜くチャンスがある一方で、トップグループでも安心はできず、レグごとにかなり順位が入れ替わった。このような中で佐藤・村岸組(江の島F)は、出遅れても追い上げる実力をみせ、3レースを1-5-1でまとめた。また、第2レースでは、渡辺・中野組(芦屋F)が最初のポジションを守り切って、トップフィニッシュを果たした。
レース終了後のレセプションでは、昨シーズンの年間ランキングの発表が行われ、最も活躍したセーラーの称号である“TasarSailor of the year”は、大阪北港の石川光輝さんに贈られた。石川さんは年間7回の公式レース皆勤賞も獲得した。また、2017年夏の蒲郡テーザーワールドのPRを目的に作成された、ロゴマーク入りのTシャツが披露され、売れ行き好調だった。
翌26日、朝の北風は早々に止み、10時過ぎに西の微風で第4レースがスタート。石川・泉組(大阪北港F)が上りで素晴らしい走りをみせ、トップフィニッシュ。続く第5レースは南西から徐々に南に振れる風で軽部夫妻(稲毛F)がトップを飾った。もっとも風が落ち着いた最終レースは、実力チームが接戦を展開し、池田・須山組(稲毛F)が制した。
総合優勝は佐藤・村岸組となり、スコアを揃えるのが難しいコンディションで12点(1カット後)にまとめ、2月のミッドウィンターに続く優勝となった。2位はGMクラスデビューとなった田中夫妻組(稲毛F)、3位は石川・泉組となった。
両日とも日差しに恵まれ、スロープで澄んだ水に足をつけると“緩み”を感じ、海にでるとたくさんのヨットが走っていて、そんな葉山の春本番を感じる、楽しいレガッタだった。運営に尽力されたテーザー葉山フリートの皆さん、ご協力をいただいた葉山町セーリング協会、ファイヤーボール協会、(株)リビエラリゾートに感謝したい。
次のイベントは、ワールド開催地に決定した蒲郡海陽YHでの練習会となる。日本テーザー協会では、蒲郡ワールドを目指してテーザーを始めようという方、一時セーリングから離れていたがテーザーに戻ってこようという方のイベント等への参加をサポートする、“ウェルカム・キャンペーン”を行うことにしている。テーザーに関心のある方は このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 まで連絡をいただきたい。
本レガッタの直前にデラマンチャヨットクラブのメンバーである志賀さんが急逝されたとの報が届いた。2013年の男鹿全日本ではテーザーを代表して運営にあたっていただき、このスプリングレガッタにも運営として参加する予定だったそうだ。葉山Fの山下キャプテンの声かけにより、参加者全員で黙祷を捧げた。これまでの志賀さんの活動に感謝し、ご冥福をお祈りしたい。